READYFOR
FUNDRAISING SERVICE

2024.11.05

ずっと寄付者さんにお礼を伝えたかった。 日本骨髄バンク、約半年間のファンドレイジング サポートを振り返る 

「READYFOR ファンドレイジングサービス」の提供を開始して半年。

今回はファンドレイジングサービスで半年間にわたりご一緒させていただいた公益財団法人日本骨髄バンク(以下、骨髄バンク)に、ファンドレイジングに注力しようと思われた背景とサポートの感想を伺った。

ドナー登録の普及・啓発を行い、白血病などの病気によって移植を希望する患者さんの命を繋ぐ活動を長年展開されている日本骨髄バンク。寄付活動についてはどのような課題を感じ、READYFORのサポートを受けることを決めたのか。新たな気づきや学びとは…

総務部長の田中正太郎さん、寄付担当の下向井瑞さんと共に、戦略設計の取り組みを振り返る。

設立して30年。ファンドレイジング知識のアップデートが必要だった。


ーファンドレイジングサポートを受ける前の課題を教えてください。

田中:我々は30年以上に渡り個人や企業様からのご寄付をいただいて活動していますが、内部の技術的な問題などにより、これまで寄付の分析をほとんどしたことがありませんでした。

寄付の募り方についても体系的に組み立てて実施する意識が薄かったり、寄付者さんへの感謝の気持ちや、いただいた寄付がどのように活かされて役立ったのかをお伝えする機会など、寄付者さんとのコミュニケーションを取る機会が少ないということにも課題を感じていました。

迫りくるドナー登録者減少の危機と、ファンドレイジングサービスとの出会い


ーそんな中、どのような背景や理由から、ファンドレイジングのパートナーとしてREADYFORを選んでいただいたのでしょうか?

田中:大きな背景には、ドナー登録者数減少の可能性があります。現在、日本骨髄バンクのドナー登録者数は56万人近くおりますが、その内訳を見ると40代〜50代が全体の6割を占めています。ドナー登録は55歳で卒業となるため、このままだと今まで右肩上がりで増えてきた登録者数が減少してしまう可能性があります。

この問題を解決するために必要なのが、ドナー登録の普及啓発活動と、その資金となる寄付です。寄付の取り組みを拡大し、活動を広げて30代以下の若年層の方々にドナー登録をしていただきたいと考えていたところ、数年前からREADYFORさんに遺贈寄付でお世話になっていたことや、当法人の広報施策でもある#つなげプロジェクトオレンジの活動をきっかけに出会ったREADYFORの担当者さんのお力添えもあり、ファンドレイジングのサポートをお願いするに至りました。

▲ファンドレイジングサポートの中で遺贈寄付のパンフレットもリニューアル

閉塞感から解き放ってくれた、寄付者への具体的なアクション


ー約半年間にわたって月に1〜2回のペースでお打ち合わせを重ねたわけですが、開始前後での変化はありますか?

下向井:寄付者像の具体化が新鮮なアクションであり学びでした。寄付者像を具体化することによって、継続的に寄付をしていただくための方法や新しい寄付者さんを募るためにはどうしたら良いかが見えてくるんだなと感じました。

▲ワークショップで寄付者のペルソナを検討した際の写真

私の経験からいうと、以前コーディネート部門に所属していた際は、ドナーさんや関係者と密なコミュニケーションが多かったのですが、寄付担当になってからは顔も声も分からない寄付者さんに対してただ領収書をお送りするだけの作業になってしまっていて…。きちんとお礼を言えないことに、もどかしい気持ちを抱いていました。

でも今回のサポートをきっかけに、今後どれだけ寄付者さんとコミュニケーションを増やせるかが重要だと分かり、これが本来やるべきことだったのだと、自分の中でモヤモヤしていたものが晴れたというか。

「コミュニケーションを取らないと何も進まないし、変わらないんだ」と、このままでは駄目だということを再認識しました。

田中:また、ホームページでせっかく寄付ページまで興味を持ってきてくれた人に対して、導線がうまく設計できていないために、途中で離脱されてしまっているという事実も分かりました。せっかくのお気持ちにお応えできていない事も、新たな気づきでした。

寄付に限らず、コミュニケーションの場面に合わせてメッセージの発信の仕方を変えることで、言いたいことは同じでも伝わり方が違うということも新鮮な学びでしたね。

最初は難しいかもしれない…けれど、READYFORに付いていけば必ず見えてくることがある


ー同じような課題を持っていらっしゃる団体さんへのメッセージはありますか?

田中:(サポートを受けている団体視点でいうと、ライバルが増えちゃうので本当はこのサポートは内緒にしたいところではありますが…笑)

現状分析ができたり、自分の団体のポテンシャルが知れたり…我々で言えば、今後の目標や具体的な施策がドナーさんを集めることに全て繋がっていて、とても良いサービスを提供されているなと感じています。

下向井:私たちと同じように社会的な使命を持った団体さんがたくさんいらっしゃると思いますが、使命達成のためにこうして尽力いただけるのは有り難いことだと思っています。

あと、最初は難しい部分もあるかと思いますが…とにかくREADYFORさんに付いていってみてほしいです!!きっといい気付きが得られるはずです。

ー嬉しいお言葉です。READYFOR側のサポート体制に関するご感想はありますか?

田中:いつもテンポよく進めていただいて、いいチームワークでやりやすいと感じています。我々が自走できるようになるまではまだ時間がかかるかとは思いますが、引き続きサポートをお願いしたいと思っています。

下向井:我々の言葉をしっかりと受け止めてくださって、肯定的に受け止めていただいた上で更なる課題や提案を示してくださるので、とても相談しやすいです。

11月には団体として初の寄付者向けオンラインイベントも…やるべきことはたくさんある


ー最後に、今後動き出そうとしていることや展望を教えてください。

田中:11月21日(木)に開催予定の寄付者さん向けのオンライン報告会です。冒頭で述べたように寄付者さんとのコミュニケーションを課題に感じていたので、トライアルではありますが、できればこのイベントが毎年寄付者さんとコミュニケーションするきっかけになればいいなと思っています。

また、ホームページも改修して寄付への導線を改善したり、安定した継続寄付の拡大と若年層からの寄付をいただくためにもサポーター制度のような施策にも取り組めればと思っています。

文責:大竹萌音(READYFOR ファンドレイジングサービス部門)

取材:小谷菜美(READYFOR ファンドレイジングサービス部門)

撮影:江村隆児

担当 ファンドレイザー

小谷 菜美

エキスパートキュレーター / 准認定ファンドレイザー / 日本評価学会認定評価士

法政大学 社会学部卒。WEB/編集ディレクターを経て2017年にREADYFORに参画。文化部門立ち上げ、こどもギフトプログラム立ち上げ、プログラムオフィサー。クラウドファンディング キュレーターとして伴走したプロジェクトの累積調達額約 38億。キュレーター部 部長、サービス開発部 部長、ファンドレイジング部 部長を経て現職。

担当 ファンドレイザー

久田 伸

エキスパートキュレーター / 准認定ファンドレイザー

千葉大学 教育学部卒。広告会社で企画・制作、CEO室立ち上げ、人事マネージャー、サービス開発責任者を経てREADYFORに参画。ファンドレイジングサービス部門の立ち上げから、サービス開発、組織開発に従事。国立科学博物館の「地球の宝を守れ」プロジェクトでは国内クラウドファンディングにおいて最高額・最高支援者数を記録*。(*2024年7月時点)

担当 ファンドレイザー

鈴木 峻

リードキュレーター / 准認定ファンドレイザー

明治大学 情報コミュニケーション学部卒。新卒で鉄道系広告代理店に入社。ショッピングセンターや鉄道関連施設などの年間販促企画の営業、企画、実施や、鉄道沿線のJリーグクラブとのコラボ企画などにも従事。2022年にREADYFORへ入社後は、ソーシャル領域のNPOや公益法人、医療機関、大学研究機関などのプロジェクトを幅広くサポート。

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